B型肝炎新ワクチン(読み)ビーがたかんえんしんワクチン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「B型肝炎新ワクチン」の意味・わかりやすい解説

B型肝炎新ワクチン
ビーがたかんえんしんワクチン

従来,B型肝炎ワクチンは HBs抗原陽性のヒト血漿を加熱処理後表面抗原を分離し,ホルマリンで不活化し製品としていたが,供給量,安全性などの面で問題を残していた。新型のワクチンは,遺伝子組換え技術によって表面抗原産生遺伝子を酵母に組込み,HBs抗原を生成させ,これを抽出して用いられる。原料として感染者の血液を用いなくてもよいことから,安全性,大量生産性ともに従来のものよりすぐれているといえる。日本国内での生産も行われ,安定した供給が得られるようになった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

伯仲国会

与野党の議席差が伯仲する国会をいう。本会議での単純過半数を得ていても,与党が安定多数を得ることができず,野党が多数を占める逆転委員会が生れるような国会を指す。伯仲国会では,逆転委員会で否決された議案が...

伯仲国会の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android