B層(読み)ビーそう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「B層」の意味・わかりやすい解説

B層
ビーそう

土壌層位の一つ。下記の主要な特徴を一つまたはそれ以上もつ層。 (1) ケイ酸塩粘土,鉄・アルミニウムまたは腐植単独か,あるいは結合して集積濃縮している。 (2) 炭酸塩またはそれより易溶性な塩類の溶出以外の方法で三二酸化物またはケイ酸塩粘土が単独かあるいは結合して残留集積している。 (3) 三二酸化物が被覆して同じシーキャム中の上方および下方にある層よりも目立って暗色を呈するか,彩度が高いか,またはより赤いが顕著な鉄の集積はなく,同じシーキャム中の上記の条件を満すB層にはならない。 (4) 同じシーキャム中で上記 (1) (2) (3) の条件は満たさないが,もとの岩石構造はなくなり,ケイ酸塩粘土を生成し,酸化物が遊離し,またはその両者で,もし水分変化に伴って容積変化が起るような土性をもつ場合は粒状,塊状または角柱状構造をつくるような物質が変質を受けた層で,「 (B) 層」と表記することもある。

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世界大百科事典(旧版)内のB層の言及

【土壌】より

…乾燥気候下では土壌表面における蒸発量が降雨量より大きくて地下から地表への水の上昇傾向が強く,地下の塩類が水の上昇に伴い表層に持ち上げられ,A層が塩類土壌化する場合が多い。(2)B層 A層の直下にあり,A層からのなんらかの影響を受けている部位をいう。B層はA層から溶脱した粘土,有機物,鉄,アルミニウムなどの物質が集積している場合が多く,集積層とも呼ばれている。…

※「B層」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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