BAL (バル)
化学名2,3-ジメルカプト-1-プロパノール(局方名ジメルカプロール)のこと。BALはBritish anti-lewisite(イギリスのルイサイト解毒剤)の略称で,ヒ素性の毒ガス,ルイサイトの解毒剤として1936年イギリスでピーターR.A.Peterらにより発明された。無色ないし微黄色の粘稠な液体で,メルカプタン様の不快臭がある。水にも油にもかなり溶ける。金属イオンに対する親和性が強いので,体内で酵素のSH基に金属イオンが結合するのを阻止し,自身が金属と結合して水溶性の複合体をつくり排出される。ヒ素,水銀,カドミウムその他の重金属による中毒の解毒剤として使われる。経口投与は無効で,植物油に溶かしたものを筋肉内注射する。
執筆者:粕谷 豊
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BAL【バル】
化学式はCH2(SH)・CH(SH)・CH2OH。British anti-lewisiteの略。2,3−ジメルカプト−1−プロパノールのこと。第2次大戦中の英国でルイサイトの解毒用に創製された物質。不快臭のある無色〜微黄色の液体。ヒ素,水銀,ビスマス,クロムなどによる中毒の解毒剤に使用。
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BAL
bronchoaleveolar lavage,気管支肺胞洗浄
出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
世界大百科事典(旧版)内のBALの言及
【季節】より
…地球は太陽のまわりを1年かかって公転しているが,地球の自転軸が公転面に対して約23度30分傾いているため,北半球についてみれば,夏至には太陽高度が最も高くて,昼間の時間が最も長く,地表で受け取る太陽エネルギーの量も最大となるのに対し,冬至には反対に,昼間の時間が最も短く,太陽エネルギーも最小になる。春分と秋分には昼夜の時間は等しく,太陽エネルギーの量は夏至と冬至の中間になる(図1,図2)。 昼夜の時間および気温の季節的な差は低緯度地方では小さく,緯度が増加するにつれて大きくなる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」