改訂新版 世界大百科事典 「CGT-FO」の意味・わかりやすい解説
CGT-FO (セージェーテーエフオー)
労働総同盟・労働者の力Confédération générale du travail-Force ouvrièreの略称。ただしConfédérationは〈連合〉と訳すのが適当である。単に〈FO〉とか〈労働者の力〉と呼ぶことが多い。1948年に共産党の影響力が強まったCGTを脱退した少数派によって結成された。組合員数は53万人(1991),公務員,郵政,金属,鉄道などの部門が中心である。構成比では,男性89%,女性11%,民間43%,公共,国有化部門57%,となっている(1980)。政党支持率では,社会党33%,共産党12%の左翼支持層と,ジスカール派23%,ゴーリスト17%の保守支持層とに分裂している(1981)。ストライキを極力避け,交渉による和解を重視する現実路線を採用している。国際自由労連(ICFTU)加盟。
執筆者:長部 重康
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報