DEMOS(読み)でもす

日本大百科全書(ニッポニカ) 「DEMOS」の意味・わかりやすい解説

DEMOS
でもす

Denden Multi-access Online Systemの略。日本電信電話会社がサービスしていたデータ通信計算システムの通称汎用(はんよう)の大規模タイムシェアリングシステムで、経営科学計算としてのシミュレーション、技術計算としての建築土木機械の設計計算などに適した。利用者はキーボード、紙テープリーダーによりデータをセンターに送信し、センターからの計算結果はプリンターで受信する方式で、即時処理と一括処理が可能であった。

 1971年(昭和46)3月、日本初の商用タイムシェアリングシステムとしてサービスが開始され、東京、大阪、福岡にセンターを設置。ほかにサブセンターによってサービス地域が地方都市へも拡大され、1986年当時で全国65都市、約5000のユーザーに利用された。業種別では、通信、出版、サービス業が半数近くを占め、製造、建設業をあわせると8割を超えた。1995年(平成7)サービスを終了。

坪井 了]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...

連立の用語解説を読む