D-VHS(読み)でぃーぶいえいちえす(英語表記)Digital-Video Home System

日本大百科全書(ニッポニカ) 「D-VHS」の意味・わかりやすい解説

D-VHS
でぃーぶいえいちえす
Digital-Video Home System

デジタル信号を記録する家庭用ビデオ記録・再生方式。既存のアナログVHS方式との互換性を維持しながら、デジタル放送をデジタル信号のまま記録する。デジタル信号であるため記録された情報の劣化はない。利用するカセット従来のVHSのそれと同じサイズで、最大でDVDの10倍の44.4ギガバイトの記録容量がある。このため、テープ1本に高精細度テレビジョン(ハイビジョン)放送対応の高画質モードでは3.5時間、標準モードでは7時間、監視カメラなど画質の要求されない低速モードでは最大49時間の記録が可能である。また、D-VHSデッキは信号処理部分を除いてアナログ方式のそれとほとんど同じ構造で、アナログ方式で記録・再生する機能もあわせもっている。衛星や地上波によるデジタル放送の直接録画のほか、パソコンなどに接続できるインターフェースも用意されている。

[岩田倫典]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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