20世紀西洋人名事典 「E.ブフナー」の解説
E. ブフナー
Eduard Buchner
1860.5.20 - 1917.8.11.(12.説あり)
ドイツの生化学者。
元・ベルリン大学教授,元・ブロツワフ大学教授。
ミュンヘン生まれ。
別名Edward Buchner。
酵素作用の研究で有名。ミュンヘン大、エルランゲン大で学び、1898年ベルリン大、1909年ブレスラウ大、’11年ヴュルツブルク大各教授を歴任。第二次大戦に従軍し戦死した。この間、著名な細菌学者である兄のハンスに刺激され、1898年酵母の無細胞抽出液でアルコール発酵を初めて確認した。これはパスツールの見解を乗り越える重要な契機となり、今日の生化学や分子生物学の基礎となった。この業績により’07年ノーベル化学賞を受賞。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報