20世紀西洋人名事典 の解説
E.H.P.A. ヘッケル
Ernst Heinrich Phillip August Haeckel
1834.2.16 - 1919.8.9
ドイツの動物学者。
元・イェーナ大学動物学教授。
ポツダム生まれ。
ワルツブルク、ベルリン各大学で学び、ベルリン大学で、J.P.ミュラーの影響を受けて海産動物の研究に従事した。1865〜1909年イエナ大学動物学教授を務め、カナリア諸島、セイロン島などに採集研究旅行を行う。主に海産無脊椎動物の形態学的、系統学的、発生学的研究から「生物発生の根本法則」をたてる。この法則は今日では批判されているが、その後の生物学者に大きな影響を与えた。又、ダーウィンの学説を積極的に押し進め、超ダーウィン主義と呼ばれた。著書に「一般形態学」(1866年)、「自然創造史」(1868年)などがあり、生態学を学問として確立することに寄与した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報