20世紀西洋人名事典 の解説
F. フォン・ヴェルスバッハ
Freiherr Von Welsbach
1858.9.1 - 1929
オーストリアの化学者,技術者。
ウィーン生まれ。
本名カール・アウエル〈Carl Auer〉。
帝国印刷機会社の重役の息子として生まれ、カール・アウエルの名を持つ。ハイデルベルク大学に進み、ドイツの化学者ロバート・ブンゼンに学び、分光学や照明に関心を持つ。2種の希土類元素を発見、白熱ガスマントルを発明し1885年「ヴェルスバッハ・マントル」として特許を得る。現在マントルは石油ランプや携帯用「瓶詰め」ガスランプに用いられる。また「ミッチュメタル」と呼ぶ発火合金を発見、ライタの石として使われ、ランプを点火するのに用いられる。オーストリアの皇帝からフォン・ヴェルスバッハの称号を授与。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報