20世紀西洋人名事典 「F.ブリュノ」の解説
F. ブリュノ
Ferdinand Brunot
1860 - 1938
フランスの文法学者,言語学者。
元・パリ大学教授,元・パリ大学総長。
サン・ディエ(ロレーヌ地方)生まれ。
エコール・ノルマルでガストン・パリスやプティ・ド・ジュルビルに師事し、22歳で高等教員資格試験に合格し、リヨン大学講師となり、レオン・クレダ教授の知遇を受ける。1891年「マレルブのドクトリン」で学位を取得し、パリ大学教授に任命され、1919年パリ大学文学部長を経て、パリ大学総長となる。主著「起源より1900年にいたるフランス語の歴史」はフランス語の歴史を思想・社会・政治との関連において究明した世界最大の語史で、現在も弟子によって継続執筆されている。他の著書に「思考と言語」(’26年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報