20世紀西洋人名事典 の解説
G.E.d.F. ボアソナード
Gustave Emile de Fontarabie Boissonade
1825 - 1910
フランスの法学者。
元・明治政府法律顧問。
バンセンヌ生まれ。
パリで弁護士として実務に就いた後、グルノーブル大学教授を経てパリ大学教授となる。明治6年日本政府に招かれ、刑法、治罪法、民法の各法典を起草して日本に初めて近代法典をもたらし、日本近代法の父と呼ばれる。諸法典のうち民法典は公布されたが、強い反対論の為に施行されなかった。また、教育者としては東京帝国大学などで、自然法論、フランス法を講じた。1895年に帰国。主著に「民法草案注釈」(全5巻、仏文、1882〜89年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報