知恵蔵 「GtoB」の解説
GtoB
電子入札の機能を持つシステムの代表的なものとしては、国土交通省の建設CALS/EC(公共事業支援統合情報システム)がある。建設CALS/ECでは、従来紙でやり取りされていた情報を電子化し、インターネットなどのネットワークを活用して情報の共有と有効活用を図り、公共事業の生産性向上やコスト削減等を目指している。国土交通省所管の財団法人「日本建設情報総合センター(JACIC)」が開発、運営する「入札情報サービス(www.i-ppi.jp)」のサイトでは、国土交通省を始めとする全国の発注機関の入札情報が一元的に公表されている。
電子申請には、総務省が運営する行政ポータルサイト「イーガブ(e-Gov)」のサイトなどがある。同サイトでは、企業向けに、増資、移転、商号変更といった手続きができるため、申請のために各管轄の窓口に出向く必要がない。なお、e-Govでの電子申請には、推奨されるブラウザーがあり、電子署名の付与が必要になる手続きの場合は、事前に電子証明書を入手しておく必要がある。
ちなみに、政府と個人のやりとりは、GtoC(Government to Citizen)。政府内でのやりとりは、GtoG(Government to Government)、企業間の電子商取引は、BtoB(Business to Business)。企業と個人間は、BtoC(Business to Consumer)と呼ばれる。
(横田一輝 ICTディレクター / 2011年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報