20世紀西洋人名事典 「H.ウェルツェル」の解説
H. ウェルツェル
Hans Welzel
1904.3.25 - 1977.5.5
ドイツの刑法学者。
ゲッティンゲン大学教授,ボン大学教授,ボン大学学長。
アルテルン生まれ。
1940年ゲッティンゲン大学教授に就任し、以後’52年ボン大学教授、’62年ボン大学学長となる。行為を目的活動とし、行為概念の中核に目的性をおく行為論である「目的的行為論」を主張し、刑法学会に大きな影響を与えた。故意は主観的違法要素であると解する点にその特徴がある。著書に「刑法における自然主義と価値哲学」(’35年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報