20世紀西洋人名事典 「H.E.ベイツ」の解説
H.E. ベイツ
Herbert Ernest Bates
1905 - 1974
英国の小説家。
ノーサンプトンシャー生まれ。
新聞記者や事務弁護士の書記を経て、1926年処女長編小説「二人姉妹」を発表。以後田舎の生活を扱い、農民の悲劇を簡潔な文体で叙情的に描いた作品を次々と発表。第二次大戦中は飛行士官に任命され、従軍作家として「最も偉大な人々」(’42年)や飛行士の冒険と恋を描いた「フランスに勝ち目にあり」(’44年)等を出版。戦後はふたたび農村の主題に戻り「五月の愛らしい蕾」(’58年)等を発表。他の作品に「サイラス叔父さん」(’40年)、長編「ああ、イギリスにあらましかば」(’63年)、評論「近代の短編小説」(’41年)等。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報