知恵蔵mini 「iPadAir2」の解説
iPad Air2
CPU(中央演算処理装置)は、64ビットアーキテクチャー「A8X」チップを搭載し、処理速度は初代AirのA7チップよりも40%高速になった。ゲームやビデオ編集などグラフィックスを駆使するアプリケーションは、A7チップの2.5倍向上したために、これまで以上に快適に動作する。なお、これらの機能が向上したにもかかわらず、消費電力は従来のiPadや初代Airと変わらず、バッテリー駆動最大10時間を達成している。
更に、iPhoneの5s以降で搭載されている指紋認証センサー「Touch ID」に対応している。Touch IDは、指紋をパスコードとして使い、ホームボタンにタッチするだけでロック解除ができるため、パスワードを入力するよりも簡単で、セキュリティーも向上する。
顔検出、手ぶれ補正などに対応した「iSightカメラ」と呼ばれる内蔵カメラは、初代Airの5メガピクセルから8メガピクセルへと向上し、標準解像度3264×2448の写真が撮影できるほか、顔検出の精度も向上した。iOS8のカメラアプリ機能である「タイムラプスモード」と呼ばれるモードでは、一定の間隔で撮影した静止画をつなげて、短い動画に編集することもできる。
初代Airと同様に、Wi-Fiモデルと、4GやLTE周波数帯に対応した、Wi-Fi+Cellularモデルの2種類があるが、Wi-Fiの最高速度は866Mbpsと、これまでより2倍以上高速になっている。更にこれらのモデルは、内蔵メモリーの違いで、16、64、128ギガバイトの3タイプあり、色は、シルバー、ゴールド、スペースグレイの3色がある。
(横田一輝 ICTディレクター/2014)