20世紀西洋人名事典 「J.ロージー」の解説
J. ロージー
Joseph Losey
1909.1.4.(14.の説あり) - 1984.6.22
英国の映画監督。
米国出身。
匿名アンドレア・フォルサーノ。
ハーバードに学び、1949年「緑色の髪の少年」で監督デビューした。’53年「赤狩り」の災いを被りヨーロッパに亡命、匿名で映画を製作する。イギリス中産階級の退廃を描き、冷厳なスタイルで人間の弱点を容赦なくとらえる、権力批判の社会派作品を作った。他の作品に、「コンクリート・ジャングル」(’60年)、「エバの匂い」(’62年)、「召使」(’63年)、「できごと」(’67年)、「恋」(’71年)、「パリの灯は遠く」(’76年)、「鱒」(’81年)など。主にハロルド・ピンターの脚本を得て’60年代の世界映画をリードした。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報