20世紀西洋人名事典 「J.L.A.ブラーシェ」の解説
J.L.A. ブラーシェ
Jean Louis Auguste Brachet
1909 -
ベルギーの動物学者。
自由大学教授。
父は両生類、ウニの授精などの研究で知られるA.ブラーシェで、ブリュッセルの自由大学教授を務める。両生類発生期の物質代謝について研究を行い、1941年タンパク質合成が盛んな細胞にリボ核酸(RNA)が多量に含まれていることを発見。さらに’46年細胞質のRNAは小粒子、ミクロゾームなどと呼ばれる粒子中に集中していることを示したほか、’46年にはこれらのリボ核酸タンパク質粒子は細胞中のタンパク質合成体ではないかと指摘した。著書に「The biological role of ribonucleic acid」(’60年)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報