L-セリン(読み)セリン

化学辞典 第2版 「L-セリン」の解説

L-セリン
セリン
L-serine

2-amino-3-hydroxypropanoic acid.C3H7NO3(105.09).HOCH2CH(NH2)COOH.タンパク質の構成アミノ酸として広く分布し,絹のセリシンには30% 以上含まれている.カゼイン中にはホスホセリンとして存在する.絹セリシンの加水分解物から4-(4-ヒドロキシフェニルアゾ)ベンゼンスルホン酸塩として分離する.六角板状またはプリズム状.甘味がある.融点228 ℃(分解).-6.83°(水).pK1 2.13,pK2 9.06(25 ℃).ラセミ化を受けやすい.DL-セリンはグリコールアルデヒドからのストレッカー合成,そのほかの方法で合成される.融点246 ℃(分解).[CAS 56-45-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android