20世紀西洋人名事典 「L.F.リチャードソン」の解説
L.F. リチャードソン
Lewis Fry Richardson
1881.11.1 - 1953.9.30
英国の数理物理学者,気象学者。
ニューカッスル・アポン・タイン生まれ。
ケンブリッジ大学キングズカレッジやロンドン大学で学び、政府機関や産業界、学術機関に勤務する。境界値問題の数値解法が専門で、1913年その手法を天気予報に応用する。’20年代乱流拡散の研究も行うが、第二次大戦後にその重要性が認められ、リチャードソン数にその名を残す。晩年は心理学に興味を抱き、戦争の待ち時間論や国際関係の数理論、計算技術など幅広い研究を行う。著書に「数値的手段による天気予報」(’22年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報