最新 地学事典 「LLSVP」の解説
エルエルエスブイピー
LLSVP
Large low- shear-velocity provincesの略称。マントルの最下部に存在する,巨大なS波速度が遅い領域。地震波を用いた三次元不均質地球内部構造モデル推定から存在が指摘され,地表における重力観測からも示唆された。太平洋およびアフリカの下に,数千kmの幅で広がっているとされ,アフリカの下のものは千km以上の高さがあると考えられている。S波速度に比べP波速度はそれほど遅くないなど,温度異常では説明しづらい性質をもつため,何らかの化学的不均質が成因であるとの説が有力である。また,多くのホットスポットがこの領域の上に観測されるため,マントルプルームの発生域であると考えられている。
執筆者:竹内 希
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

