プルーム(その他表記)plume

翻訳|plume

デジタル大辞泉 「プルーム」の意味・読み・例文・類語

プルーム(plume)

《「プリューム」とも》
羽毛
タンポポなどの冠毛
もくもくと立ち上る煙・雲。また、水柱
地表一部が局所的に高温となり、大気中に生じる上昇気流。また、地球マントルに生じる対流による上昇流を指すこともある。熱柱。→スーパープルーム

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

岩石学辞典 「プルーム」の解説

プルーム

熱柱ともいう.一般にレイリー数が臨界レイリー数よりもはるかに高い対流層で,境界層の不安定によって生じる上下方向の流れをいう.地球のマントル内の細い上昇流もプルームといい,マントルとコアの境界付近の最下部マントル内もしくは外核表面から発生する流動化した巨大な上昇流をマントルプルーム(mantle plume)またはスーパープルーム(superplume)という.地球の火山活動が非常に活発な時期があり,このような地球活動の原因がマントル-コア境界から表層までに及ぶ大規模なスーパープルームであると考えられている[長倉ほか : 1998].この上昇流が地表に表れたものがホットスポットと考えられている.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のプルームの言及

【大気拡散】より


[汚染物質の拡散]
 汚染物質の拡散率は平均風の強さと風の変動に関係している。煙突から昇る煙の柱は物理学的にはプルームplumeと呼ばれる流れで,これは,流体の底の一部を連続的に加熱した場合などに生じ,その境界に渦が発生している。煙突からの煙プルームは鉛直風変動と水平風変動によって鉛直方向と水平方向に広がる。…

※「プルーム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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