日本大百科全書(ニッポニカ) 「PayPay銀行」の意味・わかりやすい解説
PayPay銀行(株)
ぺいぺいぎんこう
PayPay Bank Co.
ヤフーの親会社Zホールディングス傘下のインターネット専業銀行。前身は日本初のネット専業銀行であるジャパンネット銀行で、2000年(平成12)、さくら銀行、住友銀行(現、三井住友銀行)、富士通、日本生命保険などの出資で開業した。2006年にヤフーの出資をうけ、2018年にはヤフーの連結子会社となり、2021年(令和3)にZホールディングスグループのスマートフォン決済名「PayPay」を冠した現社名に変更した。実店舗をもたず、ネット取引に特化した銀行で、他行との資金決済に必要な仮想支店には「つばめ」「はやぶさ」などの鳥の名を使用している。スマートフォンのアプリやパソコンを利用し、円預金、外貨預金、振込み、送金、決済、ローンなどの銀行取引を24時間利用できる。PayPay銀行のキャッシュカードのほか、スマホ決済「PayPay」アプリを使って、提携金融機関の現金自動預金支払機(ATM)から現金の入出金ができる。一般の銀行取引以外に投資信託購入、外国為替証拠金(FX)取引、宝くじ・スポーツ振興くじ購入、公営競技投票、ネットショッピング、ネットオークションなどの決済も可能。本社は東京都新宿区西新宿。資本金372億5000万円で、筆頭株主は金融持株会社のZフィナンシャルと三井住友銀行(いずれも持株比率46.57%)。預金残高1兆2168億円、口座数約512万(2021年3月)。
[矢野 武 2022年4月19日]