三井住友銀行(読み)みついすみともぎんこう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「三井住友銀行」の意味・わかりやすい解説

三井住友銀行(株)
みついすみともぎんこう

都市銀行の一つ。2001年(平成13)4月にさくら銀行住友銀行合併発足した。さくら銀行は三井銀行太陽神戸銀行が1990年に合併してできた銀行で、さくら、住友両行は99年に将来の統合前提とした全面提携を行った。これは、三井と住友という旧財閥として競合関係にあった企業グループの中核銀行が提携や持株会社でなく、財閥を超えた合併を行うものとして注目された。その結果、大手銀行は4グループ(ほかに、みずほ、UFJ、東京三菱。のちUFJと東京三菱の合併により3グループ)に集約された。2002年12月、持株会社三井住友フィナンシャルグループ設立子会社となった。2003年3月にわかしお銀行(三井住友フィナンシャルグループの子会社)と合併、わかしお銀行を存続会社とし、新銀行名を三井住友銀行とした。資本金6650億円(2008)。従業員数1万7886、国内本支店416、総資産100兆0330億円、預金66兆4173億円(2008)。

[村本 孜]

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百科事典マイペディア 「三井住友銀行」の意味・わかりやすい解説

三井住友銀行[株]【みついすみともぎんこう】

さくら銀行と旧住友銀行の合併により,2001年発足。大和証券SMBCと包括提携。2002年12月株式移転により,金融持株会社の〈三井住友フィナンシャルグループ〉を設立,その完全子会社となる。2003年わかしお銀行を存続会社として合併。2005年2月,三井住友フィナンシャルグループと大和証券グループ本社は全面的な経営統合視野に入れた提携強化に進むこととなった。本店東京。フィナンシャルグループの2011年資本金2兆3378億円,2011年3月期経常収益3兆8458億円。売上構成(%)は,中小企業等向け70,住宅・消費者向け32。
→関連項目ソニー銀行[株]太平洋銀行[株]太陽銀行[株]太陽神戸銀行[株]三菱東京UFJ銀行[株]みなと銀行[株]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三井住友銀行」の意味・わかりやすい解説

三井住友銀行
みついすみともぎんこう

三井住友フィナンシャルグループの基幹銀行。三井グループのメインバンクだったさくら銀行と,住友グループの中核金融機関だった住友銀行が 2001年4月1日,旧財閥枠組みをこえて合併し発足。合併当時の両行合わせた総資産は 113兆円。2002年12月,株式移転により三井住友銀行の完全親会社として三井住友フィナンシャルグループが設立された。グループ傘下にはこのほか三井住友ファイナンス&リース,日本総合研究所および SMBCフレンド証券などがある。2003年4月,1996年に経営破綻した太平洋銀行の受け皿銀行であるわかしお銀行と合併(逆さ合併)した。日本国内の大手金融グループは,三菱UFJフィナンシャル・グループ,みずほフィナンシャルグループ,三井住友フィナンシャルグループの 3陣営に集約された。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「三井住友銀行」の解説

三井住友銀行

正式社名「株式会社三井住友銀行」。略称「SMBC」。英文社名「Sumitomo Mitsui Banking Corporation」。銀行業。明治42年(1909)「株式会社三井銀行」設立。平成2年(1990)「株式会社太陽神戸銀行」と合併し「株式会社太陽神戸三井銀行」に改称。同4年(1992)「株式会社さくら銀行」に改称。同13年(2001)「株式会社住友銀行」と合併し、現在の社名に変更。本店は東京都千代田区丸の内。三井住友フィナンシャルグループ子会社の都市銀行。国内3大銀行の一角。

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