20世紀西洋人名事典 「V.P.カターエフ」の解説
V.P. カターエフ
Valentin Petrovich Kataev
1897.1.28 - 1986.4.12
ソ連の小説家。
ユーノスチ編集長。
オデッサ生まれ。
第一次大戦、社会主義革命後の国内戦に参加したのち、オデッサに帰り、作家活動にはいる。1936年革命下のオデッサを舞台にした「弧帆は白む」を発表し、その後「草原の村」、「冬の嵐」、「ソビエト政権のために」を書いて、’62年にこれらの四部作をまとめて「黒海の波」としてまとめ、世界的児童文学の傑作となる。他に民話風メルヘン「七枚の花びら」(’27年)、国家賞を受けた「連隊の子」(’45年)などを発表した。’55〜62年に雑誌「ユーノスチ(青春)」の初代編集長として、E.エフトゥシェンコなどの新人作家を育て、’61年にはレーニン賞を受賞している。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報