VAIOPhone(読み)ばいおふぉん(その他表記)VAIO Phone

知恵蔵 「VAIOPhone」の解説

VAIO Phone

2015年3月12日に発表されたSIMフリーのスマートフォン。14年7月にソニー社からパソコン事業を引き継いだVAIO社と、MVNO(MobileVirtual Network Operator仮想移動体サービス事業者)の草分けとして知られる日本通信社の協業製品である。ちなみにMVNOとは、ドコモ社など大手通信会社の携帯電話回線を借り受け、独自のサービスを提供する事業のことを意味し、「格安SIM」とも呼ばれている。
VAIO Phoneは、画面サイズが5インチで、重量は約130グラム。また、サイズはおおよそ、高さ141.5ミリ、幅71.3ミリ、厚さ7.95ミリ。CPU(中央演算処理装置)は、1.2ギガヘルツのクアッドコアプロセッサーで、2ギガバイトのメモリー、1300万画素のメインカメラと500万画素のサブカメラ、Wi-Fi(802.11a/b/g/n)とBluetooth4.0の無線通信機能を備え、高速通信LTEネットワークに対応。搭載される基本ソフト(OS)は、Android5.0Lollipop(ロリポップ)。
本体価格は税別4万8000円。日本通信社では、VAIO Phoneの本体価格を24回の分割払いにして、月ごとの利用料金と合わせた利用プランを2種類用意している。一つは、音声通話と、上限のないデータ通信利用を合わせた月額3980円の「高速定額 音声付」。もう一つは、音声通話と月1ギガバイトまでのデータ通信が可能な月額2980円の「ライトプラン 音声付」だ。通話料は30秒で税別20円となっている。
なお、VAIO Phoneは、15年3月20日に、日本通信社の公式通販サイトで発売が開始されたが、15年4月現在は、ビックカメラやヨドバシカメラなどの家電量販店、大手スーパーのイオンでも購入可能。

(横田一輝 ICTディレクター/2015年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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