20世紀西洋人名事典 「W.ラーテナウ」の解説
W. ラーテナウ
Walther Rathenau
1867 - 1922
ドイツの実業家,政治家。
元・外相。
ドイツの電気工業界の中心であるAEG社創立者のE.ラーテナウを父として生まれ、1915年父の死去に伴い、同社社長。第一次世界大戦後、ドイツ民主党に所属し、’21年復興相としてフランスとのウィースバーデン協定の締結。’22年には外相として連合国との賠償交渉に参加し、ロシアとの国交回復のためのラパロ条約に調印。さらに西欧諸国との賠償履行であるベルサイユ条約の改訂を提唱し、賠償問題解決を図ったが、その政策とユダヤ系出身であるために、国粋派テロ組織によって暗殺される。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報