X線バースト(読み)エックスセンバースト(その他表記)X-ray burst

翻訳|X-ray burst

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「X線バースト」の意味・わかりやすい解説

X線バースト
エックスせんバースト
X-ray burst

特殊なX線天体であるX線バースターから,数十秒間,通常の 10倍くらい強いX線が放射される現象。 1975年に最初に発見されて以来,現在までに約 30個見つかっている。中性子星が近接連星系の一員である場合,中性子星の表面相手の星から降ってきたガスが積もり,急激な核反応を起こして高温になるために起こる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のX線バーストの言及

【X線星】より

…ほかに,数ヵ月ないし1年程度の間隔で,しばらくの間明るく輝く星,銀河中心にきわめて近く,1度以内にある2~3のX線星などが第2種と考えられている。 第2種のX線星に共通した特性はX線バーストがしばしば見られることである。これは数時間ないし数日,あるいはきわめてまれにX線強度が通常の10倍ほどに急激に増加し,10秒程度の時間で減衰するものである。…

※「X線バースト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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