ZSM-5型ゼオライト(読み)ゼットエスエムゴガタゼオライト

化学辞典 第2版 「ZSM-5型ゼオライト」の解説

ZSM-5型ゼオライト
ゼットエスエムゴガタゼオライト
ZSM-5 type zeolite

アメリカのMobil社で開発された代表的な合成ゼオライトの一種.ZSMはZeolite of Soconey Mobilの略称化学組成は,Na3Al3Si93O192mH2O(m ≦ 16)に代表される.結晶は斜方晶系に属し,主空洞の入口は十員酸素環で構成され,Si/Al比が大きく,耐酸性および耐熱性にすぐれている.触媒としては,メタノールなどの低級含酸素化合物からのガソリンの合成や芳香族アルキル化,低級アルカンの芳香族化などに用いられる.その他,疎水性をもつ触媒および分子形状による選択性をもつ触媒あるいは触媒担体としても使われる.[別用語参照]ゼオライト触媒モレキュラーシーブ

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android