ガソリン中毒(読み)ガソリンちゅうどく(その他表記)gasoline poisoning

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガソリン中毒」の意味・わかりやすい解説

ガソリン中毒
ガソリンちゅうどく
gasoline poisoning

ガソリン蒸気を多量に吸入すると,頭痛吐き気耳鳴り,胸部熱感などの中毒症状が現れる。口から飲み込んだときは上部消化管の刺激症状を引起し,嘔吐の結果,しばしば気管内に吸引される。ガソリンは表面張力が低いので,ごく少量が肺内に入っても広範囲に広がり,肺水腫肺炎を起す。したがって大量に飲んだときには,肺に入らないよう注意して胃洗浄を行う。また,植物油と塩類下剤を与えて毒物吸収を妨げる。肺刺激症状が出現したら,副腎皮質ホルモン,陽圧酸素吸入,抗生物質の投与を行う。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む