ファイブアイズ

デジタル大辞泉 「ファイブアイズ」の意味・読み・例文・類語

ファイブ‐アイズ(Five Eyes)

諜報活動についてUKUSA協定締結している米国英国カナダオーストラリアニュージーランド5か国の通称。→シギント

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共同通信ニュース用語解説 「ファイブアイズ」の解説

ファイブ・アイズ

米英豪、カナダ、ニュージーランドの5カ国で構成する機密情報共有枠組み。第2次世界大戦後に米英が締結、その後に他国が加わった。機密情報交換のための協定「UKUSA」が土台で国際通信盗聴網「エシュロン」を共同で利用して政治、軍事的な情報を共有。東西冷戦期に西側陣営を支えた。アーミテージ元米国務副長官ら米研究者グループは昨年12月の報告書で中国に対抗するためファイブ・アイズへの日本参加に取り組むべきだと提言した。(共同)

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知恵蔵mini 「ファイブアイズ」の解説

ファイブアイズ

UKUSA協定(United Kingdom‐United States of America)に基づいた機密情報共有の枠組みの呼称。締結国が英国、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの5カ国であることから「ファイブアイズ」と呼ばれ、通信傍受網で得た情報を分析・共有し安全保障に生かしている。1946年に米英が同協定のもととなる機密情報共有協定を締結し、50年代までにカナダ、オーストラリア、ニュージーランドが加盟した。2020年、影響力を強めている中国に対抗するため、トニー・ブレア元英首相の発言などにより、英国から日本に機密情報の共有拡大を働きかける動きが生まれ、これに対して河野太郎防衛相も意欲を示し、日本もファイブアイズに加盟または連携すべきという論調報道を賑わせた。

(2020-8-18)

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