唐瘡(読み)トウガサ

デジタル大辞泉 「唐瘡」の意味・読み・例文・類語

とう‐がさ〔タウ‐〕【唐×瘡】

唐人が伝えた病気の意》梅毒ばいどく。〈日葡

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精選版 日本国語大辞典 「唐瘡」の意味・読み・例文・類語

とう‐がさ タウ‥【唐瘡】

〘名〙 (唐人によってもたらされた腫物の意) 梅毒。とうそう。
※新撰倭漢合図(1565)後柏原(古事類苑・方技一六)「永正十一年唐瘡始云々」
仮名草子竹斎(1621‐23)下「ふく中なる子がたうがさをわづらふゆゑに」

とう‐そう タウサウ【唐瘡】

〘名〙 (唐人によってもたらされた腫物の意) 梅毒。とうがさ。〔運歩色葉(1548)〕

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世界大百科事典(旧版)内の唐瘡の言及

【梅毒】より

… このころ明と交通していた日本にやがて梅毒が伝来するが,それは1512年(永正9)のことといわれ,はじめ関西に起こり,翌年には関東に及んだ。〈唐瘡(とうそう)〉あるいは〈琉球瘡(りゆうきゆうそう)〉と呼ばれていたことからみても,梅毒が中国あるいは琉球を経て伝来したことが推測される。ところで,日本にヨーロッパ人が初めて上陸したのは,いうまでもなくポルトガル人の種子島漂着つまり鉄砲伝来の年で,それは43年(天文12)である。…

※「唐瘡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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