圧力容器(読み)アツリョクヨウキ(その他表記)pressure vessel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「圧力容器」の意味・わかりやすい解説

圧力容器
あつりょくようき
pressure vessel

原子炉炉心部と冷却材を収めた容器。冷却材による熱エネルギー外部への取り出しを効率的に行なうため内部に 100気圧前後の高い圧力がかかっている。また炉心の核物質を封じ込めて原子炉を安全に保つ役割もあり,原子炉の構造上で最も重要な部分である。材料は原子炉の形式などによって多少違うが,高張力鋼や加圧クラッド鋼などが使われる。原子エネルギーを利用するおもな国々では,圧力容器基準が設けられている。原子炉のプラントとしての寿命を決定する重要な構成要素で,それぞれの容器の素材の履歴,使用条件,炉型などにより構造特性が異なるため,合理的な安全評価のためには詳細な解析を必要としている。

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