デジタル大辞泉
「原子エネルギー」の意味・読み・例文・類語
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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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百科事典マイペディア
「原子エネルギー」の意味・わかりやすい解説
原子エネルギー【げんしエネルギー】
一般には原子核を構成する陽子・中性子の結合状態が変化するとき出入するエネルギーで,核エネルギーとも。原子核外の電子の状態変化による場合は,ふつう原子エネルギーにふくめない(化学エネルギーなど)。反応にあずかる原子核や粒子の質量の変化mと,出入するエネルギーEとの間には,アインシュタインの関係式E=mc2(cは光速度)が成り立つ。1原子当りのエネルギー量は化学反応のエネルギーに比べはるかに大きい。連鎖的核分裂や核融合で放出される原子エネルギーは原子力として利用される。
→関連項目原子核
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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原子エネルギー
げんしエネルギー
atomic energy
原子核が核転換の際に放出するエネルギー。原子核を構成する核子の結合エネルギーとして核が保有するので,より正確には原子核エネルギー (略して核エネルギー) といわれる。普通,原子力とも呼ばれるが,力ではなくエネルギーである。核子1個あたりの結合エネルギーは,鉄やニッケルなどの原子番号が中程度の元素で最大を示すため,ウランやプルトニウムなどの原子番号が大きい重い核は核分裂し,また水素などの原子番号が小さい軽い核は核融合して,中程度の核に近づいて安定化しようとする傾向がある。この際に大量の核エネルギーが放出される。核分裂の連鎖反応をゆっくり持続させるときに放出される核エネルギーを利用するのが原子炉であり,急激に核エネルギーを放出させるのが原子爆弾である。また核融合を爆発的に進行させるのが水素爆弾であり,核融合を持続的に進行させて核エネルギーを徐々に取出そうというのが開発中の熱核融合炉である。恒星のエネルギー源は核融合による核エネルギーであることが知られている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の原子エネルギーの言及
【原子力】より
…それを原子核反応あるいは単に核反応という。核反応に伴って発生するエネルギーを原子核エネルギー(核エネルギー)nuclear energyあるいは原子エネルギーatomic energyという。そして,その利用に重点をおいてよぶ場合,一般に原子力atomic powerという。…
※「原子エネルギー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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