原子炉圧力容器(読み)ゲンシロアツリョクヨウキ

デジタル大辞泉 「原子炉圧力容器」の意味・読み・例文・類語

げんしろ‐あつりょくようき【原子炉圧力容器】

原子炉の中心部である炉心を格納する、カプセルのような形をした容器軽水炉では、発電効率を高めるため、高温高圧に耐える鋼鉄製の容器が用いられる。万一、炉心に異常が生じた場合、放射性物質外部に漏れないよう閉じ込める役割も担う。五重の壁の第三の壁にあたる。容器内の圧力加圧水型原子炉では157気圧、沸騰水型原子炉では70気圧程度。冷却装置などとともに原子炉格納容器に収納されている。原子炉容器圧力容器

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共同通信ニュース用語解説 「原子炉圧力容器」の解説

原子炉圧力容器

燃料集合体を収める円筒状の構造物。厚さ十数センチの鋼鉄製。沸騰水型炉加圧水型炉設計に違いがあるが、いずれも内部で高温、高圧の水や蒸気が発生するため、気密性強度が高い圧力容器を製造するには高い技術が必要とされる。東京電力福島第1原発事故では、1号機などで溶けた核燃料が圧力容器の底を貫通し、外側格納容器まで達したとみられている。

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