女屋勘左衛門(読み)オナヤ カンザエモン

20世紀日本人名事典 「女屋勘左衛門」の解説

女屋 勘左衛門
オナヤ カンザエモン

大正・昭和期の石版画刷り師



生年
明治36(1903)年3月10日

没年
昭和62(1987)年

出生地
栃木県

学歴〔年〕
小卒

経歴
義兄の印刷所で石版刷りの技法を学び、昭和20年古い機械を購入、版画工房を設立、猪熊弦一郎、益田義信らの石版刷り(リトグラフ)を引き受けた。28年に目黒版画研究所を創立、北川民次、海老原喜之助岡鹿之助脇田和、日本画の東山魁夷「北欧紀行」、高山辰雄「唐涛選」など、有名画の石版刷りを手がけた。47年には東京版画研究所を設立。東京芸術大学、愛知県立芸術大学などで講師を務めた。平成10年東京・目黒美術館で「知られざる刷り師・女屋勘左衛門と日本のパントゥル・グラヴールたち」が開催。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android