後ろ向き推論(読み)うしろむきすいろん(その他表記)backward reasoning

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「後ろ向き推論」の意味・わかりやすい解説

後ろ向き推論
うしろむきすいろん
backward reasoning

人工知能分野の研究で用いられる推論方法の一つ。先に結論を仮定し,それが正しいかどうかを条件を検証して進める推論の方法で,個々要素を検証して帰納的に結論を導く前向き推論と対照的な方法。医療用のエキスパートシステムを例にとると,後ろ向き推論は,まず患者を「風邪」と仮定する。そこで「熱はあるか」「頭痛は」「咳は」などの条件にあてはまるかどうかを検証する。前向き推論では逆に熱,頭痛,咳などの条件にあてはまる病名を絞り込んでいくことになる。

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世界大百科事典(旧版)内の後ろ向き推論の言及

【エキスパートシステム】より

…たとえば,医学の専門知識の一部は,〈もし(患者が風邪をひいている)ならば(発熱と悪寒があるはずである)〉というルールで記述することができる。このようなルールを処理するには,大きくわけて前向き推論と後ろ向き推論の二つの方法がある。 前向き推論は認知-行動サイクルをそのまま実現した処理方法である。…

※「後ろ向き推論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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