徒に(読み)いたずらに

精選版 日本国語大辞典 「徒に」の意味・読み・例文・類語

いたずら‐に いたづら‥【徒に】

〘副〙 (形容動詞「いたずらなり」の連用形の副詞化) 何ら目的理由原因などがないのに、物事をしたり、また、状態が進行したりするさまが甚だしいさまを表わす語。むやみやたらに。わけもなく。ただひたすら。
今昔(1120頃か)一〇「馬も徒に離れて来れり」
十六夜日記(1279‐82頃)「いたつらにめかり塩やくすさびにも恋しや馴れし里のあま人」

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