槍投げ(読み)ヤリナゲ

デジタル大辞泉 「槍投げ」の意味・読み・例文・類語

やり‐なげ【×槍投げ】

陸上競技で、投擲とうてき種目の一。助走して、半径8メートルの円弧の踏み切り線の後方から槍を投げてその到達点までの距離を競う競技ジャベリンスロー
[補説](2024年9月現在)
世界記録男子:98.48メートル(1996年5月25日 ヤン=ゼレズニー チェコ
世界記録女子:72.28メートル(2008年9月13日 バルボラ=シュポタコバ チェコ)
日本記録男子:87.60メートル(1989年5月27日 溝口和洋)
日本記録女子:67.38メートル(2023年9月8日 北口榛花はるか

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百科事典マイペディア 「槍投げ」の意味・わかりやすい解説

槍投げ【やりなげ】

陸上フィールド競技の一種目。助走して槍を投げ,その飛距離を競う。槍は金属製の穂先,金属製または木製の柄,握りひもからなり,男子用は全長2.6〜2.7m,重量800g以上,女子用は2.2〜2.3m,600g以上。穂先よりも先に他の部分が地面に落ちた場合は無効。歴史は古く,古代ギリシアでも行われていた。オリンピック種目としては男子が1908年のロンドンオリンピックから,女子が1932年のロサンゼルスオリンピックから正式種目。男子はノルウェーラトビアフィンランドなどが強く,女子はチェコ,ロシア,ドイツが強豪。世界記録(2014年現在)は男子がヤン・ゼレズニー(チェコ)の98m48(1996年),女子がバルボラ・シュポタコバ(チェコ)の72m28(2008年)。
→関連項目五種競技ザトペック十種競技

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世界大百科事典(旧版)内の槍投げの言及

【陸上競技】より

…古代オリンピックは,以後4年に1度のペースで実に1000年以上も続き,現在の陸上競技種目に相当するものが加わっていった。たとえば第14回大会(前724)には往復競走(2スタディオン)が加わり,さらに長距離競走(7~24スタディオン),五種競技(短距離,幅跳び,円盤投げ,槍投げ,レスリング)などが登場している。古代ギリシアのつぼ絵などから推察すると,幅跳びは石または鉛でつくったおもりを両手に握ってはずみをつける跳び方,円盤は石や青銅でつくったもの,槍は重心近くにつけた革ひもに指を通して投げるなど,現在と形は多少異なるものの,基本的には同じである。…

※「槍投げ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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