氷河成層(読み)ひょうがせいそう

百科事典マイペディア 「氷河成層」の意味・わかりやすい解説

氷河成層【ひょうがせいそう】

氷河によって形成された地層。氷河によって運ばれた礫(れき),砂,泥が,氷河の末端などに堆積する場合と,氷河の流水により運ばれた礫,砂,泥が堆積する場合(融氷流水堆積物)とがある。前者ふるい分けが著しく悪いのが特徴で,代表的なものは氷礫土であり,モレーン,ドラムリンなどを形成する。後者の例には氷縞(ひょうこう)粘土がある。原生代,ペルム紀,第四紀などの氷河成層が世界各地から知られている。日本では,日高山脈,日本アルプスなどに第四紀の小規模なものがある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

関連語 粘土 氷縞

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む