熊代熊斐(読み)くましろゆうひ

精選版 日本国語大辞典 「熊代熊斐」の意味・読み・例文・類語

くましろ‐ゆうひ【熊代熊斐】

  1. 江戸中期の画家。本姓神代(くましろ)。号は繍江(しゅうこう)長崎の人。来日した清の沈南蘋(しんなんぴん)に師事。南蘋派として、写生風の清新な花鳥画を描いた。元祿六~安永元年(一六九三‐一七七二

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「熊代熊斐」の解説

熊代熊斐 くましろ-ゆうひ

1693-1773* 江戸時代中期の画家。
元禄(げんろく)6年生まれ。肥前(ひぜん)長崎の人。唐(とう)通事の神代(くましろ)家の養子享保(きょうほう)16年来日した清(しん)(中国)の沈南蘋(しん-なんぴん)にまなび,南蘋流写生花鳥画の先駆けとなる。姓名を熊代斐にあらため,中国風にちぢめ熊斐と称した。安永元年12月28日死去。80歳。字(あざな)は淇瞻(きせん)。号は繍江(しゅうこう)。作品に「三千歳図」「浪(なみ)に鵜(う)図」。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「熊代熊斐」の意味・わかりやすい解説

熊代熊斐
くましろゆうひ

熊斐」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の熊代熊斐の言及

【長崎派】より

…(3)南蘋(なんぴん)派は,1731年(享保16)に渡来した沈銓(しんせん)(南蘋)にはじまる。精緻な花鳥画の画風は南蘋に直接師事した熊代熊斐(ゆうひ)(1693‐1772)の門下の鶴亭(?‐1785),宋紫石(1716‐80)により近畿や関東に伝わり,江戸後期の画壇に写実主義の風潮がひろまる契機となった。(4)南宗画(文人画)派も伊孚九(いふきゆう),費漢源,江稼圃(こうかほ)らの来日中国画人に負うところが多い。…

※「熊代熊斐」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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