瑚璉(読み)これん

精選版 日本国語大辞典 「瑚璉」の意味・読み・例文・類語

こ‐れん【瑚&JISECB6;】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 五穀を盛って神前に供える器。中国古代、夏では瑚といい、殷では璉といったもの。礼器のうち貴いものの一つ。
    1. [初出の実例]「瑚璉黼黻之器章、随織製而資宝」(出典:詩序集(1133頃)閑望遠山雪詩序〈藤原兼衡〉)
    2. [その他の文献]〔論語‐公冶長〕
  3. ( 用例「論語‐公冶長」にみえる孔子のことばから ) 高貴な人格人材
    1. [初出の実例]「并呑回賜。珪璋瑚璉。上帝簡徳。為人父母」(出典:性霊集‐五(835頃)与越州節度使求内外経書啓一首)
    2. [その他の文献]〔任昉‐為蕭揚州作薦士表〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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