紀州備長炭(読み)きしゅうびんちょうたん

事典 日本の地域ブランド・名産品 「紀州備長炭」の解説

紀州備長炭[その他(工芸)]
きしゅうびんちょうたん

近畿地方、和歌山県の地域ブランド。
和歌山県産の水質浄化用備長炭・土壌改良用備長炭・調湿用備長炭・調理用備長炭・風呂用備長炭・消臭用備長炭(身体用及び工業用のものを除く)・室内装飾用備長炭、和歌山県産の備長炭。県木ウバメガシを主として天然木を原料紀州の土と石でつくった窯で焼きあげられた白炭。その品質は全国的に高く評価されている。また、世界に類がないといわれるほどの硬さをもち、叩くと綺麗な音がする。この特徴をいかした炭琴という楽器もある。備長とは江戸時代の炭問屋・備長屋長左衛門の名に由来。2006(平成18)年11月、特許庁地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5003837号。地域団体商標の権利者は、和歌山県木炭協同組合。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「紀州備長炭」の解説

紀州備長炭

和歌山県日高郡日高川町、田辺市などを中心に生産される備長炭(白炭)。原料は県木でもあるウバメガシ。その製造技術は1974年に県無形民俗文化財に指定されている。地域団体商標。

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