県木(読み)ケンボク

デジタル大辞泉 「県木」の意味・読み・例文・類語

けん‐ぼく【県木】

各都道府県で、郷土を代表するものとして選び定められた木。栃木県トチノキ茨城県ウメ広島県モミジなど。→県花県鳥
[補説]県木一覧
北海道:エゾマツ
青森:ヒバ
岩手:ナンブアカマツ
宮城:ケヤキ
秋田:アキタスギ
山形:サクランボウ
福島:ケヤキ
茨城:ウメ
栃木:トチノキ
群馬:クロマツ
埼玉:ケヤキ
千葉:マキ
東京:イチョウ
神奈川:イチョウ
新潟:ユキツバキ
富山:タテヤマスギ
石川:アテヒノキアスナロ
福井マツ
山梨:カエデ
長野:シラカバ
岐阜:イチイ
静岡:モクセイ
愛知:ハナノキ
三重:神宮スギ
滋賀:モミジ
京都:北山スギ
大阪:イチョウ
兵庫:クスノキ
奈良:スギ
和歌山:ウバメガシ
鳥取:ダイセンキャラボク
島根:クロマツ
岡山:アカマツ
広島:モミジ
山口:アカマツ
徳島:ヤマモモ
香川:オリーブ
愛媛:マツ
高知:ヤナセスギ
福岡:ツツジ
佐賀:クスノキ
長崎:ツバキヒノキ
熊本:クスノキ
大分:ブンゴウメ
宮崎:フェニックスヤマザクラ・オビスギ
鹿児島:カイコウズクスノキ
沖縄:リュウキュウマツ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「県木」の意味・わかりやすい解説

県木
けんぼく

各都道府県を代表する郷土の木。1965年(昭和40)毎日新聞社が主催し、万国博覧会開催にあわせて国土緑化推進機構と全国知事の協力を得、住民の投票によって選定した。選定基準は、(1)県民にとくに親しまれている、(2)郷土の産業や観光に関係深い、(3)学術的にも貴重なもの、(4)各地の文学や歴史に由緒深い木、などである。宮城・福島・埼玉のケヤキ、群馬・島根のクロマツ、東京・神奈川・大阪のイチョウ、福井・愛媛のマツ、岡山・山口のアカマツ、兵庫・佐賀・熊本のクスノキのように複数の県にわたって選ばれた木も多い。また広島のモミジ、香川のオリーブ、佐賀のクスノキ、大分のブンゴウメのように県花と同じ木もある。一般にマツやスギが多いが、北海道のエゾマツ、青森のヒバ、秋田のスギ、京都の北山スギ、奈良のスギ、高知のヤナセスギのように林業生産と関連して選定されたものもある。山形のサクランボ、長野のシラカバ、宮崎のフェニックスなどは風土性をよく示している。

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改訂新版 世界大百科事典 「県木」の意味・わかりやすい解説

県木 (けんぼく)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の県木の言及

【県花・県木】より

…県花は〈県の花〉ともいわれ,都道府では〈都花〉〈道花〉〈府花〉という。県木は〈県の木〉ともいわれる。
[県花]
 県花の選定は,1953年に行われた〈郷土の花〉選定運動に端を発している。…

※「県木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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