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備長炭 ビンチョウズミ

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デジタル大辞泉の解説

びんちょう‐ずみ〔ビンチヤウ‐〕【備長炭】

和歌山県で産する良質の炭。ウバメガシを材料とし、火力が強く、炎も出ず、灰も少ない。元禄年間(1688~1704)に田辺の備中屋長左衛門(一説に備後屋長右衛門)が創製。びんちょうたん。

びんちょう‐たん〔ビンチヤウ‐〕【備長炭】

びんちょうずみ(備長炭)

出典|小学館
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

備長炭

江戸時代、現在の和歌山県田辺市で炭問屋を営んでいた備中屋長左衛門が江戸向けに出荷した木炭が、「備長炭」と呼ばれたとされる。カシ類を約1千度の高温で焼き上げて製造し、火持ちするのが特徴で、ウナギ焼き鳥など飲食店で重宝されている。中国にも製造法が伝えられ、近年は製品が日本へ「逆輸入」されている。

(2011-01-05 朝日新聞 夕刊 1総合)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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大辞林 第三版の解説

びんちょうずみ【備長炭】

ウバメガシを材料としてつくる良質の白炭。火力が強く、ウナギの蒲焼きなどに用いられる。元禄年間(1688~1704)紀州田辺の備中屋長左衛門が創製。びんちょうたん。びんちょう。

出典|三省堂
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世界大百科事典内の備長炭の言及

【ウバメガシ】より

…大きなものは高さ10m以上の高木になるが,刈込みをしたときの萌芽力が強く,西南日本では,生垣や庭園樹として珍重される。また,備長(びんちよう)炭と呼ばれる良質の炭の材料である。【岡本 素治】。…

【紀伊国】より

…高野紙は高野山麓の高野紙十郷が恵美須講を結んで自主統制をしながら生産した。備長(びんちよう)炭は姥目樫を1000℃以上の高温で焼いて生産し,たたけば金属音がする上質の炭で,江戸・大坂等でも焼物や料理などに重宝された。漁業は古くから発展し関東その他各地にも出漁し,進んだ漁法を伝えた。…

【炭】より


[用途]
 木炭の一般用途は燃料で,炊事,暖房用に使用されるが,日本ではこの面での利用が激減している。白炭は長時間の暖房のほか,魚,肉,餅,せんべいなどの焼物に適し,紀州備長炭(炭材はウバメガシで備長窯で製炭したもの)は蒲焼,焼肉料理に珍重され,料理店での利用は多い。農業用には,シイタケ,タバコ,寒天の乾燥ならびに養蚕,製茶の燃料として使用されるが,その利用は減少している。…

【田辺[市]】より

…田辺城は会津川河口左岸にあり,海辺に位置するため,幕末に海岸警備が強化された際には二丸近くに台場が築かれた。田辺の名産は栩塗細工,炭,蓬萊酒,晒葛,蜂蜜などであったが,今日も珍重される備長(びんちよう)炭は田辺の炭問屋備中屋長左衛門が江戸や大坂に売りひろめたものとも伝え,秋津川には備長炭製炭創始者という吉三をたたえる盆踊歌が伝わる。 現在,文里(もり)港の周辺に木材業,製材業が発達,会津川河口の江川港も重要な水揚港で,水産加工も行われている。…

※「備長炭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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