地上の望遠鏡の天体観測において、大気のゆらぎで生じる星像の乱れを補正する光学技術。具体的には、星像の乱れ(位相変化)を波面センサーで計測して、その結果に応じて可変形鏡を変形させることで波面を元に戻し、対象となる天体像を回折限界まで復元させる技術である。波面補償光学ともいう。日本では、すばる望遠鏡において36素子補償光学系を使い実用化された。しかし、恒星のような点光源の場合なら、波面測定は比較的容易であるが、銀河のように広がった淡い天体の場合、波面測定がむずかしいことが問題であった。それを解決するために、観測する天体の方向のすぐ横の大気中にレーザーにより星のような点光源(レーザーガイド星とよぶ)を発生させ、そのレーザーガイド星からの光により波面測定を行い、波面を補償する方法が開発された。ただしレーザーガイド星は、補正に必要なデータを得るガイド星がみあたらないときに、そのかわりとして使われる。現在すばる望遠鏡では188素子補償光学系とレーザーガイド星生成システムにより、太陽系外惑星からの光の直接検出、銀河形成史の解明などの領域で大きな成果をあげている。
[山本将史 2022年7月21日]
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