達拝(読み)たっぱい

精選版 日本国語大辞典 「達拝」の意味・読み・例文・類語

たっ‐ぱい【達拝】

〘名〙 能楽拝礼の型の一つ。ワキの名のりのあとなどに行なうもの。両手を高めに前に出して肘(ひじ)をひろげ、こぶしを顔の前で合わせるようにする。
八帖花伝書(1573‐92)一「たっはいをして、あふぎに目をつけ、逆にまはる」
[補注]語源は「答拝(たっぱい)」であり、演劇の拝礼の動作を特に意味する場合に「達拝」の文字を用いて、本来の一般的な「答拝」の意味から区別するようになったものと考えられる。

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デジタル大辞泉 「達拝」の意味・読み・例文・類語

たっ‐ぱい【達拝】

能の型の一。両手を高めに前に出してひじを広げ、こぶしを顔の前で合わせる。一種の拝礼で、ワキの名のりのあとなどに行う。

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