答拝(読み)タッパイ

デジタル大辞泉 「答拝」の意味・読み・例文・類語

たっ‐ぱい【答拝】

《「たふはい」の音変化》
大饗たいきょうのときなどに、身分の高い人の来場に際し、主人が堂をおりて迎え、互いに拝礼したこと。
「お供廻りもかるがると地に鼻付けて主が―」〈浄・盛衰記
丁寧なもてなし。
御馳走―請けながら」〈浄・女護島

とう‐はい〔タフ‐〕【答拝】

先方の拝礼に答えて拝礼すること。また、その拝礼。とうのはい。たっぱい。

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精選版 日本国語大辞典 「答拝」の意味・読み・例文・類語

たっ‐ぱい【答拝】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「たふはい」の変化した語 )
  2. 大饗の際など、身分の高い人が来臨した時に主人が堂を降りてともに拝礼すること。転じて、丁重なお辞儀。とうはい。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「たまのかぶりをちにつけて、たっはいめされておはします」(出典:説経節・さんせう太夫(与七郎正本)(1640頃)下)
  3. 手厚いもてなし。丁重な取り扱い。立派な待遇。「馳走答拝」の形で用いられることが多い。とうはい。
    1. [初出の実例]「あまりにわらはをちそうたっはいめされ候つる程に」(出典:御伽草子・彌兵衛鼠(岩波文庫所収)(室町末))

とう‐はいタフ‥【答拝】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 先方の拝礼に答えて拝礼すること。また、その拝礼。答の拝。たっぱい。
    1. [初出の実例]「凡親王、大臣及一位、二位於五位以上答拝」(出典延喜式(927)四一)
    2. [その他の文献]〔礼記‐曲礼下〕
  3. 手厚くもてなすこと。丁重に取り扱うこと。また、そのもてなし。たっぱい。
    1. [初出の実例]「余人は知らず某へは、逆様に這つくばい、馳走答拝(タウハイ)すべき筈」(出典:浄瑠璃伽羅先代萩(1785)七)

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普及版 字通 「答拝」の読み・字形・画数・意味

【答拝】とう(たふ)はい

答礼する。〔礼記、曲礼下〕君、士に於ては答拜せず。其の臣に非ざれば、則ち答拜す。

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