青色片岩(読み)セイショクヘンガン(英語表記)blueschist

デジタル大辞泉 「青色片岩」の意味・読み・例文・類語

せいしょく‐へんがん【青色片岩】

藍閃石らんせんせき片岩

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

岩石学辞典 「青色片岩」の解説

青色片岩

角閃石の代わりに藍閃石(glaucophane)または青閃石(crossite)を非常に多量に含む結晶片岩.特徴的な青い色を示し,藍閃石などの多いものでは片理に沿って割れた面に縮緬皺(ちりめんじわ)が見られる.以前は青色片岩相(blueschist facies)として藍閃石片岩相と同じ意味に用いられ,青色片岩という岩石名は使われなかった傾向があったが,次第に岩石名としても使用されるようになった[Suk : 1983].サブダクションに関係ある変成作用によってマフィック岩が変成作用を受けて,高圧力と低温度を示すと考えられている[Barker : 1990].青色片岩(blue schist)の名称はホルガーの提唱らしい[Holger : 1840, Tomkeieff : 1983].緑色片岩の場合と同じく青色片岩はblueschistと一語で表した方がよい.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android