おてて(読み)オテテ

デジタル大辞泉 「おてて」の意味・読み・例文・類語

お‐てて

お守り役。
宇治の通円殿とて、貴殿の主人頼長公の―同然の御家来筋」〈浄・菖蒲前操弦〉
乳母の夫。
「お肩車、―が日傘」〈浄・寿の門松

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「おてて」の意味・読み・例文・類語

お‐てて

〘名〙 (「お」は接頭語)
① 人の子を守(も)り育てる者。守り役。
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)三「阿保はをててのやうな者ぞ、保はいだく心ぞ、もりのやうな者ぞ」
② 乳母(うば)の夫。
浄瑠璃十二段(1698頃)三「万(よろづ)は物に心得たる、おてて夫婦が承り俄(にわか)に飾る御ざしき」

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