ひ‐がらかさ【日傘】
〘名〙
① 貴人、花魁
(おいらん)、小児などの
外出の時、
供人などが後からさしかける長い柄の日よけ
傘。
※俳諧・毛吹草(1638)五「松に藤是や絵かけるひからかさ〈光有〉」
※俳諧・続猿蓑(1698)下「夕立にさしあはせけり日傘〈拙侯〉」
ひ‐がさ【日傘】
〘名〙 さしがさの一種。紙または絹などを張り、
日射をさえぎるのに用いるもの。日照傘。《季・夏》 〔観智院本名義抄(1241)〕
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四「向側を通る日傘(ヒガサ)を見なせへ」
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ひ‐がらかさ【日▽傘/日唐傘】
《「ひからかさ」とも》
1 日がさ。
2 貴人などが外出のときに、供の者が後ろからさしかける柄の長い日よけの大きな傘。
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日傘
スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤの絵画(1777)。原題《El quitasol》。王宮のタペストリーの原画として描かれたロココ風の作品。初期の代表作の一つ。マドリード、プラド美術館所蔵。
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世界大百科事典内の日傘の言及
【傘】より
…いずれにしても,古い時代の〈かさ〉がどんなものかは明確ではない。英語では傘をアンブレラumbrellaというが,これは〈影〉を意味するラテン語umbraが語源であり,フランス語では日傘をパラソルparasol(paraはよけるの意。太陽をよける),雨傘をパラプリュイparapluie(雨をよける)という。…
【パラソル】より
…日傘のこと。ラテン語のpara+sol(太陽を防ぐもの)を語源とする。…
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